店は屋上のある3階建ての独立した建物だ。町は軍子洞だが、華陽里と言った方が分かりやすいだろう。旧華陽里の飲食店街の向かいにある。
華陽里も古い町で再開発されていないため、古い商店兼住宅が多い。そのため、この町には建物全体を喫茶店として使っている場所はほとんどない。
華陽里から入ってくると、店の建物の壁面全体が見えるが、一見すると、ずいぶん古い商店だなと思う。正面の入り口から見ると、反転が起きる。店内外の洗練されたインテリアが美しい。
また、ここの長所はルーフトップがあることだ。ルーフトップから左に見える、あまり変わらない住宅や商店の建物が空の下に低く広がっている。左右に開かれた空間で、常に風が通り抜ける。
ロースタリー店だが、機械は見えなかった。様々な豆を売っており、ハウスブレンドのドリップバッグも売っている。
エチオピアのイエガチェフのアイスを注文した。酸味がほどよい。風が吹いたり止まったりするたびに涼しさと暖かさが交差する屋上で、コーヒーの味も濃くなったり薄くなったりを繰り返す。
昼食時、屋上には誰も上がってこなかった。まるで、日当たりの良い日に一軒家のテラスでパラソルを広げて、自分だけの時間を楽しんでいるような気分だ。
雲と風が多くなってきた。降りる時間だ。